セコライフ! - 障害福祉と音楽と何かと -

障害福祉の業界で働くぼくが考える医療福祉論から仕事の枠を超えた活動や好きな音楽まで幅広く発信。

第10回「友達、ともだち、TOMODACHI」

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ども、Sekoです!
岡本太郎のエッセイを読み、価値観のスライドを強制され、やる気だけみなぎっています。
 
僕はいまの仕事に就くまで、障害者とどう接したらいいかわかりませんでした。
 
就職活動に軒並み失敗し、自暴自棄に陥ったぼくは、何となく福祉の仕事を探し、何となく障害分野を選び、何となくいま働いている法人をリクルートサイトで見つけ、何となく説明会に参加しました。その説明会でお聞きした理念や活動に共感したのと、実習で出会った脳性マヒのおっちゃんが大好きになったのと、親の会社に就職したくなかったという理由で、いまの法人で働くことになりました。
 
働き出して数日後、重度といわれている知的障害の人と一緒に10間くらい外出するおしごとをしました。彼の意思と実際の行動の相違を表現する彼の方法は「痰を吐くこと・叫び声を出すこと・自分の頭を叩くこと」が中心で、自分の常識をはるかに超えた状況を体験しました。カルチャーショックを感じたし、このおしごとに就いたことを少し後悔しました。マジヤッテイケルノカボク、と。
 
その数日後、気管切開をし、人工呼吸器を使用しながら1人暮らしをしている人の入浴介護をしました。入浴の際は手動式人工呼吸器(アンビューバック)に付け替え、1人がアンビューバックを押しつつ上半身を抱え、もう1人は下半身を抱え、入浴用ストレッチャーに移乗し、1人がアンビューバックを押し、もう1人は身体を洗っていきます。これもびっくりしたし、少しのミスが生命の危機にかかってくるという怖さを猛烈に感じたのを覚えています。マジヤッテイケルノカボク、と。
 
最初はやっぱり障害者とどう接したらいいかわかりませんでした。
 
でも数日、数ヶ月、数年と重ねるごとに、たくさんの障害者と出会い、知り合い、過ごし、仲良くなっていきました。
 
そういうプロセスを経ることで、少しずつ障害者とどう接したらいいかわかってきました。
 
障害のことを知らない→知っている
障害者のことなんて関係ない→関係がある
僕の生活において障害者を意識しない→意識する

そして、障害なんか全く関係なくなるくらい、1人の障害者と個人と個人の付き合いをし、友達になったことで、障害者とどう接したらいいかわかるようになりました。っていったらおこがましいし、(差別的になっちゃうけど)障害があるけど障害を意識しなくなるというか。障害関係なしに、好きな人だから仲良くなる、苦手な人だから仲良くならない、そんな関係性を築けるようになりました。

バリアフリーユニバーサルデザインの推進普及方策に関する調査研究 - II バリアフリー化推進に関する国民意識調査について」という文献に載っていましたが、高齢者・障害者を手助けしない理由のほとんどが「かえって相手の迷惑になると思う」と「手助けしても対応方法が分からない」でした。これは接する機会がない、知る機会がないからなんじゃないかな。
 
障害者のことを知らない→知っている
障害者のことなんて関係ない→関係がある
生活のなかで障害者を意識しない→意識する

上記の意識転換が自然とできるイベントが3/20()に横浜で開催します。その名も「WellCON2.0」!お酒飲んで、ピヤピヤし楽しみながら、価値観のスライドを体感してください!

 

--WellCON2.0詳細--

テーマ :

「集まれ!FanFunFan 

 

FBイベントページ

https://www.facebook.com/events/215124872293496/

 

日時:2017320(月・祝)
OPEN
14:00受付開始 START14:30 CLOSE17:30

 

会場:Bukatsudo
http://bukatsu-do.jp/
横浜市西区みなとみらい2丁目2番1号 ランドマークプラザ 地下1階
みなとみらい線「みなとみらい」駅徒歩3分、JR市営地下鉄「桜木町」駅徒歩5分

 

トークゲスト:(50音順)
*赤荻 聡子
心臓病の子どもと家族の集い「こぐまハートクラブ」代表
「横浜こぐま園」副代表
8
歳と4歳の娘の母
次女が重度の心臓病、左心低形成症候群

 

*加藤 さくら
こころのバリアフリーリエータ
(講演会、講座、執筆活動、商品開発、バリアフリー事業)
患者家族会『ふくやまっこ家族の会』の立ち上げスタッフ
日本メンタルヘルス協会 心理カウンセラー
親業訓練協会 公認インストラクター
著書:えがおの宝物』(光文社)
出演: 24時間テレビ愛は地球を救う『おひるねアートでひと夏の大冒険』、ドキュメンタリー映画えがおのローソク』
夫、9歳と6歳の娘の4人家族
次女が福山型先天性筋ジストロフィー

 

*佐藤 まゆ子
慢性疲労症候群患者、患者支援団体 Action for ME/CFS Japan 共同代表
出演:TV東京 ザ・ドキュメンタリー「難病女子の闘い」

 

■MC:金井 敦司(NPO法人Ubdobe 関東副支部)

 

定員:80名(要予約)

 

参加費: 3,000円(FOOD & DRINK付)
学生割引:受付にて学生証提示で500OFF
学割をご希望の方は、ご予約の際にお申し出ください。

 

お申し込みはこちら
<予約受付メール>  kanto@ubdobe.jp 
件名:Well CON 横浜
本文:
お名前
ご職業(例:特養で介護ヘルパー/循環器科で看護師/◯◯福祉専門学校)
ご連絡先(TEL / MAIL
上記内容をご記入の上、予約受付メールアドレスに送信してください。

 

主催:NPO法人Ubdobeウブドベ)
 

 

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最後まで読んでくれたあなた、本当にありがとうございます!

僕が影響を受けた言葉を1つ紹介し、ブログを終わりたいと思います。

 

「いますぐハードを変えられなくても、ハートはすぐに変えられます」

垣内 俊哉/株式会社ミライロ 代表取締役社長
 
この言葉を常に胸に持ちつつ、心のバリアフリーを発信しています!あとは実践。困ってそうな人がまちなかにいたら「May I help you?」と言っています!