セコライフ! - 障害福祉と音楽と何かと -

障害福祉の業界で働くぼくが考える医療福祉論から仕事の枠を超えた活動や好きな音楽まで幅広く発信。

第11回「福祉ってやつ?」

Sekoです。最近全然更新していない。反省。
さて、今回は最近関わっているプロジェクトについて書きます。
 
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■■ミーツ・ザ・福祉プロジェクト
 
5月17日と21日の2日間(内容は同じ)、尼崎市で長年にわたって行われてきた「市民福祉のつどい」についてみんなで考えてみよう!というワークショップ「ミーツ・ザ・福祉」を開催します。
 
先日「ミーツ・ザ・福祉」の打合せで、耳の聞こえない人と聞こえる人が同じチームを組み、対話を含んだワークショップをするにはどのような配慮が必要かどうかを議論し、アイディアを出し、そのアイディアをその場で実験しました。難しい。納得のいくシステムになかなか行き着くことができない。
 
参加者対講演者の対面型であれば、ステージ横に手話通訳者を置いたり、要約筆記を映し出したりするのが一般的ですが、ワークショップでの配慮となると別の工夫が必要です。対話が飛び交うワークショップの場において、耳の聞こえない人が置いてけぼりにされず、みんなが対話に参加し、場を共有できる工夫を。
 
1つのシステムを生み出し、ロールプレイし、あれやこれやと振り返り、システムを修正していく。そのプロセスが「福祉にミーツしている!」し、障害のある人とない人が一緒のグループでワークショップをし、話し合うことが「福祉にミーツしている」ことになるし、その先の「福祉をシンクする」ことの気付きになるし、「福祉が身近に」の第一歩になりえます。
 
■■みんなを意識すると、なんかぼやけてしまう
 
同じ時間を共有している全員が完璧な快を得られるなんてできない。1人ひとり心地よさを感じるポイントは違う。誰かの快は誰かの不快で、誰かの不快は誰かの快。ほどほどの快をみんなが享受するのが僕は好きだなぁ。Aさんの不快をどうすれば心地良くできるか、Bさんの困りごとをどうすれば解決できるかを考えていく繰り返しが集合体となり、みんなを形成していく。特定の個を抜きで、みんなだけを意識したらぼやけてしまうから。ミーツ・ザ・福祉プロジェクトを通じて、概念や考え、常識をRE:捉えしています。ああ、素敵な場。
 
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日常の1コマを丁寧に切り取り、ブログに残していこう。無理なく。